しばしのまどろみ
薫の息の落ち着くのを
剣心は我が腕の中で待っていた
やがて薫は
「剣心・・・」
と、ようやく我に返ったのか
いつのもような
いや、
それは既に女として熟し始めた艶やかな瞳
剣心が作り上げた
一人の女の眼差し
剣心は「ふっ」と笑みを返す
薫も嬉しそうに微笑み返す
だが、それも束の間
剣心は己の放った想いと
薫が受け入れたという証の露を
こともあろうに
机に置いてあった筆を手に取り
薫の秘所へと先を伸ばした
「や!あぁん、剣心!何するのよ!」
「筆に墨はついておらぬよ」
「そうじゃなく・・・あ・・・!」
「感じる?」
剣心は上半身を起こし
剣心を見つめる薫の足を大きく開かせ
その中心部に水で濡れていた筆で
花弁の襞を拭うかのように
やさしく、そっと、労わりつつも
その反応を見つめ眺めた
「あ!・・・剣心・・・、変なこと・・・しな・・・ああ!」
「気持ちいいでござるな」
「やだ!嫌よ!剣心・・・」
すると、剣心は花弁をなぞっていた筆を躯から離し
先をあえて薫の目の前に見せ付ける
「濡れているでござるな」
「や、やだ!もともと水で濡れていたじゃない!」
「そうでござるか?・・・薫殿と同じ匂いを感じるでござるよ」
「な!そ、それは・・・!剣心のじゃない!」
「なら、もっと・・・ほら、足を開いて・・・」
羞恥心を感ずるも今の剣心に逆らうことはできない
愛故に相手の想い全てを受け入れる
それが薫の想い・・・
薫は恐る恐るも足をぐっと開いた
剣心は塞がりかけている貝をもう一度開くかのように
薫の中心を指先で更に大きく開かせた
剥き出しに曝された薫の蜜壷の入り口と
ようやく落ち着いたはずの核がまた徐々に膨れ始める
剣心はそれを見逃さなかった
「薫殿」
「あ・・・な、何?」
「自分の指で広げて欲しい」
「え!」
「さ、ここに指を宛てて・・・」
剣心は中心においていた手を離し、
薫の白く小さな手に取り
薫自身の中心へと導いた
「ほら、ここ・・・熱くなってるでござるよ・・・」
「片手でやりにくいなら、両手で広げて・・・」
躊躇いなど無意味であることは薫もわかっている
だが、僅かに残る羞恥心が
素直に剣心に従うことに抵抗する
そのうち、剣心はあらわな乳房、
その先端を軽く噛んだ
「あ!」
「もっと・・・噛む?」
「い、嫌・・・」
「痛く・・・しないでござるよ」
そういうと、もう片方の先端も甘噛みする
「あはぁ・・・あ・・・ん・・・」
もう理性は失われていた
薫は自ら花弁を広げ
剣心の次なる行動を待つ
「いい子だ・・・」
剣心はもう反抗する気力も無くした
従順なる愛しい女の中心へ
指をすっと差し込んだ
「ああ!」
「もっと?」
「・・・・・」
指を入れたまま、乳房の先端を筆でなぞる
「ああ!」
「ねぇ、薫殿・・・」
「う・・・ん・・・!」
「じゃ、こっちを筆で・・・」
「ああん!」
剣心は筆を薫の秘所に宛がい
再び溢れ出した薫の蜜蝋を拭うかのように
器用に先端をなぞり始めた
「ほら、やっぱり薫殿のでござるよ・・・」
そういいながら、
筆先を薫の目の前まで持ってくると
空いていた手、指先で濡れた先端をちょんと突いた
透明な液が僅かに糸を引く
それを剣心は誇らしげに薫へと見せ付ける
「あ!嫌!やだぁ!」
「これで名前を書くでござるよ」
「え?」
二人の愛蜜で濡れた筆
剣心は薫の体をもう一度横たえると
溝内に筆を下ろす
何か字らしきものを書いているようではあったが、
その動きはどうやっても薫にとって愛撫にしか他ならない
「け・・・剣心!」
「ん?」
「もう駄目・・・」
「何が駄目でござるか?」
「お願い!・・・もう一度!もう一度!」
剣心にとっては
してやったり・・・ということであろうか
剣心自身も既に自身を隆々とさせ
先端を濡らしていた
「薫・・・、愛してるでござるよ・・・」
「私も・・・貴方だけ・・・よ・・・!」
再び結合した肉体
言葉だけではない
どんな形でも剣心の過去の科(とが)から
少しでも開放させるのであれば
いつでも笑顔で応えよう
いつでも傍にいよう
愛の最中、薫はそう心にもう一度誓った・・・